FAQs
サムスンのV-NAND SSDに関するよくある質問と解決方法をご確認のうえ、
アップグレードされたコンピューティング体験をお楽しみください。
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AHCIとは何ですか?
AHCIは、Advanced Host Controller Interfaceを表します。
AHCIによって、接続されたストレージデバイスと通信できるようになります。
2つのデバイス(ネイティブコマンドキューイング(NCQ)またはホットプラグ(ホットスワップともいう)機能とSATAストレージデバイスで電源管理を可能にする一種の変換器と考えてください。
AHCIはインテルによって策定された技術標準であり、シリアルATA(SATA)ホストバスアダプターの動作を実装に依存しない方法(non-implementation-specific)で規定しています。
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サムスンSSDの各モデルでは、どのような種類の暗号化方式が提供されていますか?
サムスンSSDには、オペレーティングシステムを含む、SSD上に格納されるすべてのデータの内部的なハードウェア暗号化と管理機能が搭載されています。
データは、起動前の認証プロセスを通じて復号化されます。
すべてのユーザーデータが暗号化されるため、プライベートな情報が紛失や盗難から保護されます。
ハードウェアで暗号化されるので、パフォーマンスを犠牲にすることなく安全な環境が提供されます。
各モデルで提供される暗号化方式は次のとおりです。
AES、TCG/OPAL、eDrive は、同時に有効にすることはできません。
-AES(Advanced Encryption Standard, Class0 SED) : 850 PRO, 840/840 PRO/840 EVO
-TCG OPAL : 840 EVO, 850 PRO
-e-DRIVE : 840 EVO, 850 PRO
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AES(Class 0 SED)とは何ですか?どのようにして使用すればよいのですか?
AES(Advanced Encryption Standard, Class0 SED)技術は、コンピュータのデータを保護するために設計された、米国の標準アルゴリズムです。
SSDに適用されているAES技術は、ハードウェアベースのコントローラーと暗号化技術を採用しており、パフォーマンスの低下を最小化し、データを暗号化して、格納されている情報を外部アクセスから保護します。
- 一部のサムスンSSDモデル(840, 840 PRO, 840 EVO, 850 PRO)は、AES-256bitをサポートしています。256bitは、データの暗号化に使用するキーの長さを指します。ビット数が多いほど、暗号化が強力になります。
- BIOSでHDDパスワードを有効にした場合、Class0モードを使用したSEDが有効になり、個別のソフトウェアをインストールする必要はありません。
一部のシステムやBIOSではこの機能がサポートされていない可能性があります。
- AES暗号化の設定方法
· BIOSで[Security] > [Password on boot] > [HDD Password]を選択します(※BIOSによっては異なる可能性があります)
- AES用に設定された暗号化キーは、SSDのNANDに格納されます。キーをなくした場合、Secure Eraseを実行することでしか暗号化キーをリセットできません。 その場合、既存のすべてのデータが失われます。
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TCG OPALとは何ですか?どのようにして使用すればよいですか?
TCG Opal (840 EVO, 850 PRO) : これは、TCG(Trusted Computing Group)によって規定されたプロトコルを採用した認証方式です。
TCG OPALのソフトウェア開発会社から提供されているTCGソフトウェアをインストールする必要があります。
ユーザー認証は、ソフトウェアを通じて提供されるプリブート認証で実行されます。
詳細な情報と手順については、TCGソフトウェア会社にお問い合わせください。
また、TCG/opalを有効または無効にするには、特殊なセキュリティソフトウェアを使用する必要があります。
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eDriveとは何ですか?どのようにして使用すればよいですか?
[eDrive(840 EVO、850 PROで利用可能)]
eDriveは、BitLockerソフトウェアに結びつけられた、Microsoft Windowsオペレーティングシステムで提供されているBitLockerのセキュリティパフォーマンスを高めるための技術です。
BitLockerは、ソフトウェアによって処理される暗号化を使用しますが、eDriveをサポートするストレージデバイスと関連づけられると、ハードウェアベースの暗号化を実行できます。これにより、セキュリティとパフォーマンスの両方が高まり、CPU使用率が最小化されます。
eDriveをサポートするストレージデバイスにオペレーティングシステムをインストールした後、BitLockerを実行すると、この2つが自動的に結びつけられます。
[eDriveの設定方法]
- Magicianを使用して、eDriveを有効にする準備ができた状態にすることができます。その後、eDriveをサポートするOSをクリーンインストールすると、自動的に有効になります。
- eDriveが有効になっている場合、Magicianを使用して手動で無効にしたり、有効にする準備ができた状態に戻したりできません。詳細については、カスタマーサービスまたは使用するOSのプロバイダー(Microsoft)にお問い合わせください。
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eDriveを使用するときに何に注意すべきですか?
eDriveを使用するときには、次の内容に注意してください。
- Windows 8およびWindows Server 2012でのみ使用できます。
- Windows 8またはWindows Server 2012で正常に機能するためには、暗号化されたすべてのハードディスクドライブがRAID非対応のコントローラーに接続されている必要があります。
- データドライブとして使用される暗号化されたハードドライブの場合:
· ドライブは初期化されていない状態でなければなりません。
· ドライブのセキュリティが無効な状態でなければなりません。
- 起動ドライブとして使用される暗号化されたハードディスクドライブの場合:
· ドライブは初期化されていない状態でなければなりません。
· ドライブのセキュリティが無効な状態でなければなりません。
· コンピュータはUEFI 2.3.1ベースのもので、EFI_STORAGE_SECURITY_COMMAND_PROTOCOLが定義されている必要があります。
(このプロトコルは、EFI起動サービス環境で動作するプログラムが、セキュリティプロトコルコマンドをドライブに送信できるようにするために使用されます)。
· コンピュータのUEFIで、Compatibility Support Module(CSM)が無効になっている必要があります。
· コンピュータは常にUEFIからネイティブに起動される必要があります。
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サムスンSSD(Solid State Drive)の容量が実際の容量と異なって表示されるのはなぜですか?
サムスンSSDは、国際ディスクドライブ協会(DEMA: International Disk Drive Equipment and Materials)標準を遵守し、実際の物理メモリ容量の約93%を使用可能なストレージ領域として表示しています。
消費者が計算しやすいように、メーカーは1GBを1,024MBではなく、1,000MBと仮定してドライブ容量を表示しています。OSが容量を計算する際は、より正確な1,024MBを基準としています。従って、実際の容量と表示の容量に不一致が生じます。
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SSDのパフォーマンスを確認するには、どうすればよいですか?
サムスンSSDのパフォーマンスは、Webサイト www.samsung.com/samsungssdから入手できるSamsung Magicツールを使用して確認できます。
サードパーティ製のツールも利用できます。パフォーマンスの結果は、使用するベンチマークツールによって異なる可能性があります。
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デフラグを行うことで、サムスンSSDのパフォーマンスが向上しますか?
いいえ。SSDには可動部品がなく、ドライブのあらゆる場所に同じ速さでアクセスできるため、デフラグは不要です。
SSDのパフォーマンスが低下するだけなので、コンピュータ上のデフラグユーティリティはすべて無効にしてください。そのためには、サムスンSSD Magicianの[OS最適化]セクションを開いてください。
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書き込みキャッシュとは何ですか?
書き込みキャッシュは、SSDの書き込みパフォーマンスを向上させる揮発性メモリです。OSからの書き込み要求はキューに送られ、後で書き込みが実行されるので、OSは書き込みの完了を待たなくて済みます。
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書き込みキャッシュを設定するにはどうすればよいですか?
1. [コントロールパネル] > [システム] > [デバイスマネージャー]を選択します。
2. [ディスクドライブ]メニューで、SSDの[プロパティ]をクリックします。
3. "ポリシー" タブで、 " [デバイスの書き込みキャッシュを有効にする(W)]をオンにします。
この手順は、マニュアルのOS最適化方法のセクションで説明済みですが、書き込みキャッシュに特に関心のある方向けにここで再度説明しています。
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サムスンSSDには書き込みキャッシュが搭載されていますか?
はい。すべてのサムスンSSDには書き込みキャッシュが搭載されています。
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サムスンSSDをIDE経由で接続することはできますか? これは推奨されますか?
SATAからIDEに変換するためのサードパーティ製アダプターが市販されています。
しかし、このタイプの変換器を使用することはお勧めしません。また、そのようなデバイスを使用してSSDが完全に機能することは保証しません。
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サムスンSSDはラップトップとネットブックの両方で動作しますか?
はい。マシンが標準的なSATA 6Gb/s(SATA III)インターフェースをサポートしており、2.5インチストレージベイを備えている限り、ラップトップとネットブックの両方で動作します。
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Windows XPはTRIM機能をサポートしていますか?
いいえ。Windows 7以降のみがTRIM機能をサポートしています。
サムスンSSD Magicianソフトウェアを使用すると、Windows XPとWindows Vistaの両方でTRIMを手動で使用できます。
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SSDの主な構成部品は何ですか?
SSDは、NAND型フラッシュメモリ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、マイクロコントローラーチップで構成されています。
NAND型フラッシュメモリは、SSDに書き込んだデータが格納される場所です。DRAMはSSDのキャッシュです。
コントローラーは、NAND型フラッシュメモリとホストインターフェースを調整するマイクロプロセッサです。
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HDDと比べたSSDの利点は何ですか?
SSDでは、データがフラッシュメモリチップに格納されますが、HDDでは、表面が磁化された高速で回転する円盤にデータが格納されます。
SSDでは可動部品が使用されていないため、従来のHDDよりも高速で、信頼性が高く、消費電力が低くなっています。
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HDDと比べたSSDの利点は何ですか?
1.SSDは、ランダムとシーケンシャルの両方の読み書きで、きわめて高いパフォーマンスを発揮します。
そのため、起動、シャットダウン、アプリケーションの起動時間が大幅に短縮されるのに加えて、マルチメディアファイルの編集、データ検索、Webブラウジングが高速になります。
全体的に、SSDが搭載されたマシンは、HDDが搭載されたマシンよりも応答性が高くなります。
2.SSDは、可動部品のないNAND型フラッシュメモリに基づいているため、信頼性と耐久性に優れています。
また、機械部品が少ないことで消費電力が低く、ノートパソコンのバッテリーの寿命が長くなります。
3.SSDは、より小さいフォームファクタに収まり、市販されている最新のきわめてポータブルなマシンでの使用に適しています。また、小型で構成部品が少ないので軽量です。
4.SSDは、機械的なドライブヘッドの制限に束縛されないことから、マルチタスキング性に優れています。
そのため、速度や生産性を犠牲にすることなく、複数のプログラムを同時に実行できます。
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SLC、MLC、V-NANDの違いは何ですか?
MLC(Multi-Level Cell)と SLC(Single-Level Cell)は、NAND型フラッシュメモリチップにデータが格納される方法を指します。
SLCチップでは、1ビットの情報を表す1個の電荷がセルに格納されます。
MLCチップでは、これをさらに進めて、
電圧レベルを変化させることで、1個のセルに最大2ビットの情報を格納します。
3D V-NANDの「V」は、垂直を表します。
これはNAND型フラッシュメモリの最新技術で、セルを立体化して積み重ねた構造を採用しています。
これにより、従来の2D平面NANDよりもパフォーマンスと耐久性が向上します。
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耐久性とは何ですか?
耐久性とは、SSDの有限の期待寿命を指します。
どのSSDにも、使用できるプログラム/消去(P/E)サイクルの回数には制限があります。
この回数制限は、データ保持期間や動作温度、ストレージ温度など、NANDが設計されている特定の条件によって異なる場合があります。
一般的なPCの使用環境は実験室での環境よりも厳しくないことが多く、SSDのウェアレベリング技術は日々進歩しているため、SSDの寿命はユーザーの予想やメーカーの保証期間より長くなる可能性があります。
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ESDとは何ですか?なぜそれが重要なのですか?
ESD(静電放電)は、静電気が物体に蓄積し、反対の極性を持つ別の物体に突然移動した場合に発生します(カーペットに靴下をこすり、金属の物体または他の人に触れるとどうなるか想像してみてください)。
静電放電が強力だと、火花が起きたり音がすることがあります。しかし、弱い放電でもSSDなどの電子機器を損傷させることがあります。
SSDを取り付ける際に、アースに接続されたリストストラップを使用すると、ESDによる損傷を最小化することができます。
SSDを保管する場合は、製品の包装に使用されていた静電防止パッケージを使用してください。
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ガベージコレクションとは何ですか?
データは、フラッシュメモリにページという単位で記録されます。しかし、メモリーはブロックと呼ばれるより大きな単位でのみ消去することができます。
ブロックの一部のページにあるデータが不要になった場合(古いページとも呼ばれる)、そのブロックにある良いデータを含むページのみを読み出し、以前消去して空になったブロックに書き込みます。
それにより、古いデータを移動せずに残った空のページは新しいデータに再利用できます。
このプロセスを、ガベージコレクションと言います。
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オーバープロビジョニングとは何ですか?
オーバープロビジョニングは、ドライブの空き領域で発生します。未使用部分の報告を犠牲にしたり、現在または将来の容量を犠牲にして、耐久性とパフォーマンスを確保します。
一部のSSDは、エンドユーザーが追加のオーバープロビジョニングを選択できるようにサポートするユーティリティを提供しています。
また、SSDが空き領域の100%未満のパーティションのレイアウトで設定されている場合、パーティション化されていない領域はSSDが自動的にオーバープロビジョニングに使用します。
オーバープロビジョニングは、ユーザー容量を一時的または恒久的に減らしますが、その一方で書き込み増幅を減らし、耐久性を高め、パフォーマンスを向上します。
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オーバープロビジョニングを設定するには、どうすればよいですか?
1. Magicianのホーム画面で、オーバープロビジョニングを有効にして設定を行います。
- 必要なオーバープロビジョニングのサイズを選択できます。
· 推奨 : 既定の設定では、空き領域の10%
· カスタム : 目的のパーセンテージを入力します
- [OPの設定]/[OPのクリア]ボタンを使用して、オーバープロビジョニングを有効または無効にします。
- ディスクでボリュームの拡張/縮小がサポートされていない場合、この機能は利用できません。
([管理]-[ディスク管理]を右クリックすることで確認できます)
2. Magicianを使用しようとして失敗する場合、オペレーティングシステムの[[ディスク管理]でボリュームの縮小を使用することで同じ効果を得ることができます。
- ディスクデフラグを実行します。
- ボリュームが縮小されます。
SSDの物理特性により、定期的なデフラグは無効にしてください。
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RAPIDとは何ですか?どのようにして使用すればよいですか?
RAPID(Real-Time Accelerated Processing of I/O Data)モードは、
サムスンMagicianによって提供されるDRAMキャッシュ技術を使用してSSDのパフォーマンスを高めます。
* *サムスンMagicianでのRAPIDモードの使用方法
1. [有効にする]/[[無効にする]ボタンをクリックして、RAPIDモードを有効または無効にします。
2. コンピュータを再起動します(再起動メッセージが表示されたら、[OK]ボタンをクリックします)。
3. [有効にする]ボタンをクリックします。コンピュータを再起動します。45秒以内に、RAPIDモードが自動で開始されます。
(タスクマネージャーの[[パフォーマンス]-[[メモリ]タブで、非ページプールのサイズが増えていることを確認します。)
: 非ページプールのサイズ増加は、RAPIDモードが開始されたことを示しています。
: 4GBRAMの場合、約700MBに増加します。
詳細については、Webサイト( semiconductor.samsung.com/consumer-storage/support )のRAPIDに関するホワイトペーパーを参照してください。
項目 最小要件 推奨 プロセス 1GHz以上 2GHz以上 オペレーティングシステム Win7/Win8 x86/x64 Win7/8 x64 メモリー 2GB RAM 4GB RAM ストレージデバイス サムスンSSD 850 PRO
サムスンSSD 850 EVO(2.5”, mSATA, M.2)
サムスンSSD 840 PRO
サムスンSSD 840 EVO(2.5”, mSATA)
サムスンSSD 750 EVO使用可能なSSD領域 50MB 100MB ファイルシステム NTFS -
RAPIDを使用する際の注意事項はありますか?
RAPID(Real-Time Accelerated Processing of I/O Data)の制限事項
1. 複数のサムスンSSD(フォームファクタに関係なく、750 EVO、850 EVO、850 PRO、840 EVO、840 PRO)がシステムに接続されていても、そのうちの1台のみがRAPIDモードを使用できます。
2. RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)モードは、アクセラレーションドライブとしてサポートされていません。
3. RAPIDモードを無効にした後は、システムがRAPIDモードが有効になっていた以前の状態に復旧しても、RAPIDモードは無効の状態から開始します。
4. NVIDIAストレージコントローラーはサポートされていません。
5. RAPIDモードを有効または無効にしている間は、ターゲットSSDを取り外したり、アプリケーションを終了しないでください。
6. Windows 8、8.1、10で高速スタートアップが有効になっている場合、RAPIDモードを有効または無効にするには、システムを再起動する必要があります。コンピュータを再起動すると、 RAPIDモードを有効または無効にできます。高速スタートアップは、初期設定で有効の状態です。
7. RAPIDモードを有効にすると、OSまたはアプリケーションによるFlushコマンドがパフォーマンスに影響を与えることがあります。
8. 時には、AMDおよびASMediaストレージコントローラーが搭載されたAMD PCで、IOの完了時間が長くなることがあります。この場合、RAPIDモードが有効になっていると、IOのエラーによって自動的に無効になることがあります。コンピュータに「RAPIDモードが無効です」というメッセージが表示されることがあります。ユーザーは必ずPCを再起動し、RAPIDモードを再度有効にしてください。
9. 書き込みと読み出しを繰り返し実行すると、一部のAMD/ASMediaコントローラーまたはドライバーで内部システムのエラーが発生し、RAPIDモードが無効になる場合があります。
10. 非NTFSファイルシステムのターゲットSSDでは、RAPIDモードが保証されません。
11. RAPIDフォルダで一部のファイルを消去すると、RAPIDモードが適切に有効にならない場合があります。
詳細については、次のWebサイトでRAPIDに関するホワイトペーパーを参照してください。
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Secure Eraseとは何ですか?
Secure Eraseは、すべてのセルのデータを消去して(ファイルをFF状態に変更することで)、SSDに保存されたすべてのデータを永久に破壊します。
また、SSDのパフォーマンスまたは動作に問題がある場合に、SSDを工場出荷時の状態に初期化する機能としても使用できます。
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OS環境でSecure Eraseを実行するには、どうすればよいですか?
Secure Eraseを実行する前に、SSDのファームウェアが最新版に更新されていることを確認してください。また、ドライブ上のすべてのデータが破壊されることにも注意してください。
[Windows]
· Magicianを使用してSecure Eraseを実行します。
· semiconductor.samsung.com/consumer-storage/supportでMagicianをダウンロードします。
[DOS]
· Windows Magicianツールを使用して、DOS起動ディスク(またはUSB、CD、DVD)を作成し、起動ディスクを使用してSecure Eraseを実行します。
· semiconductor.samsung.com/consumer-storage/supportでMagicianをダウンロードします。
[Linux]
DOSモードに進むか、以下に示すhdparmコマンドを使用します。
1. デバイスを確認します。(今テストするデバイスを確認します。)
$ sudo fdisk -l
2. デバイスのステータスを確認します。(手順1でテストするデバイスが/dev/sdbであると仮定します。)
=> 「not frozen」でないと、Secure Eraseを実行できません。
$ sudo hdparm -I /dev/sdb
3. パスワードを設定します。(次に示す参考資料では、パスワードにNULLを使用することを推奨しているため、NULLに設定されます。)
$ sudo hdparm --security-set-pass NULL /dev/sdb
4. Secure Eraseを実行します。
$ sudo hdparm --security-erase NULL /dev/sdb
[ 参考資料 ]
- http://linux.die.net/man/8/hdparm
- http://tinyapps.org/docs/wipe_drives_hdparm.html
[MAC]
OSで安全な消去(secure-erasing)に必要な内部ユーティリティが提供されています。
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TRIMとは何ですか?
TRIMは、データが消去用にマークされているか、すでに有効でないことを、OSがSSDに通知する機能です。
TRIMを使用すると、無効なデータの削除を準備することで、ガベージコレクションの効率がより高まります。OSがデータを「削除」しても、データは実際にはそのままになります。
データがある領域は単に「空き領域」としてマークされ、後で使用可能になります。
既定では、OSはSSDに対してどのデータが空きになったかを知らせません。
TRIMを使用すると、有効でなくなったデータをOSがSSDに知らせることができ、SSDはガベージコレクションを実行するときに無効なデータをスキップできます。
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TRIMを使用するにはどうすればよいですか?
[XP/ Vista]
- OSでTrimコマンドがサポートされていません。
- Magicianを使用してパフォーマンス最適化を実行してください。(毎週1回または月2回)
[Windows7/Windows Server 2008以降]
- FAT32はサポートされていません。NTFSはサポートされています。
- TRIMは実行できませんが、有効化/無効化は可能です。
- WindowsでTRIMを有効するには : fsutilコマンド
a. 移動: すべてのプログラム > アクセサリ > コマンドプロンプト]を右クリックし、[管理者として実行]を選択します。
b. fsutil behavior query DisableDeleteNotify」と入力し、[Enter]キーを押します。-> "DisableDeleteNotify = 0"はTrimが有効であることを意味します。
動作していない場合は、動作クエリを「DisableDeleteNotify 0」と入力し、[[Enter]キーを押して動作させます。
[Linux]
- fstrimコマンドを使用することをお勧めします。しかし、Linuxのバージョンによって異なることがあるため、詳細はLinuxのWebサイトを参照してください。
[Mac OS]
- メーカーにお問い合わせください。
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すべてのサムスンSSDでTRIMがサポートされていますか?
はい。すべてのサムスンSSDでTRIMがサポートされています。
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SSDがRAID構成の一部になっている場合でも、TRIMは正常に動作しますか?
一般的に、ほとんどのRAIDコントローラーではまだTRIMコマンドがサポートされていません。
ただし、RAIDをサポートする一部のコントローラーやPCチップセットがあります。
使用しているRAIDコントローラーのメーカーに、TRIMがサポートされているかどうかを確認してください。
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Turbo Writeとは何ですか?
840 EVOでは、Turbo Write技術が採用されています。これは、内部的なSLCバッファリングを使用してパフォーマンスを高めることで、低容量3ビットMLC SSDの書き込み速度を向上させます。
この技術は、3Bit MLCに直接書き込みを行いません。
その代わりに、SLCバッファリング領域に書き込みます。
データは、SSDが読み書きを行っていないときに3Bit MLCに移動され、SLCバッファリング領域が解放されます。
実際のユーザーの使用パターンを分析した結果、平均で1時間に約1.17GBが書き込まれることがわかりました。
ほとんどのユーザーの書き込み量は1時間に3GB未満であるため(3GBは840 EVOの実際の容量です)、SLCバッファリング領域の不足による書き込みパフォーマンスの低下は発生しません。
(SLC領域のサイズはモデルごとに違いますが、3~12GBの十分な領域が提供されます。)
詳細は、次のWebサイトでTurbo Writeに関するホワイトペーパーを参照してください。
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ウェアレベリングとは何ですか?
ウェアレベリングは、データの書き込みを使用可能なセルに均等に分散させることで、SSDコントローラーがSSDの寿命を延ばす技術です。
各セルに書き込み/消去できる回数は有限なので、ウェアレベリングがないと、一部のセルが他のセルよりも頻繁に使用され、SSD全体の寿命が短くなります。
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SSDにデフラグは必要ですか?
いいえ。デフラグは必要ありません。
SSDには可動部品がなく、あらゆる場所のデータに同じ速さでアクセスできるためです。
コンピュータで自動デフラグを無効にする必要があります。
デフラグを頻繁に実行すると、SSDの寿命が短くなります。
自動デフラグを無効にするには、サムスンMagicianの[OS最適化]セクションを開いてください。
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パーティショニングはSSDの寿命に影響を与えますか?
いいえ。パーティショニングはSSDの寿命に影響を与えません。
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データセンター向けの電源喪失保護機能とは何ですか?
通常、電源がオフになる際には、ホストからストレージにスタンバイコマンドが送られ、ストレージがデータの整合性を保つための一定の時間が確保されます。
ただし、電源ケーブルが突然抜かれた場合やバッテリーが取り外された場合など、例外的な理由で電源がオフになると、SSDに予期しない電源喪失が発生することがあります。
その場合、SSDに保存されているデータの整合性を保つ必要があります。
予期しない電源喪失が発生した場合、SSDの揮発性メモリ(DRAM)に記録されているユーザーデータが失われることがあります。
データ損失を防ぐために採用されているのが電源喪失保護(PLP, Power Loss Protection)機能で、予期しない電源喪失が発生した場合にユーザーデータをNAND型フラッシュメモリに安全に保存することができます。
電力供給中に、SSD内のタンタルコンデンサが一定量の電力を蓄えます。
この電力を使用することで、電源喪失時にSSDの揮発性メモリ内のユーザーデータがNAND型フラッシュメモリに安全に保存されるため、データ損失を防ぐことができます。
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QoS(Quality of Service)とは何ですか?
QoS(ストレージ QoS ともいいます)は、ストレージの一貫したパフォーマンスを表し、データセンターのパフォーマンスと品質を決定づける鍵となるパフォーマンス指標です。
そのため、データセンター環境用のSSDは、変動なく常に一貫したパフォーマンスを提供するように設計する必要があります。
QoSはデータセンターのパフォーマンスを決定づける指標であり、SSDの応答時間の分布を示します。
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データセンター向けのサーマルスロットリング(Thermal Throttling)機能とは何ですか?
通常、データセンターでは冷却システムを利用することで、装置から発生する熱によってサーバ内部の温度が上昇することを防いでいます。
ただし、常に高速で実行されるI/O処理の結果、SSDの温度が許容条件を超えた場合は、SSDの内蔵ハードウェアが損傷し、データが消失することがあります。
このようなデータ消失を防ぐために、データセンター向けのSSDは自動温度制御機能を利用し、温度上昇によるハードウェアの損傷とユーザーデータの消失を防いでいます。
温度が許容範囲を超えると、データセンター向けのSSDはI/O処理を強制的に遅らせてSSDから発生する熱を下げ、ハードウェアとユーザーデータを保護します。
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850 PROのデバイススリープ(Device Sleep)機能とは何ですか?
PCが使用されていないとき、SSDはアイドル状態になります。
アイドル状態が続く時間に応じて、SSDはスタンバイ電力を抑えるためにデバイススリープ状態になります。
この新しい技術により、ノートパソコンなどのシステムにおける1回の充電あたりの稼働時間を最大化できます。
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850 PROのデバイススリープ機能はすべてのシステムでサポートされていますか?
通常、デバイススリープ機能はデスクトップPCではサポートされていませんが、Haswell CPU以降のCPUを搭載したバッテリー駆動のノートパソコンではサポートされています。
この機能を使用するには、ノートパソコンメーカーによるハードウェアサポートが必要です。
また、Windows 8以降のOSが必要です。
IRSTを使用する場合は、バージョン12以降をインストールするか、IRSTをインストールしていない状態で受信トレイ(Inbox)にある状態にしてください。
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CDまたはUSBから起動してSecure Eraseを実行すると文字化けします。
DOSベースのSecure Eraseユーティリティを使用する場合は、デフォルトのDOSフォントを構成するのに、コマンドで「/s」コマンドラインパラメーターを使用する必要があります。
コマンドは次のとおりです。
- Segui0 /s
こちらから ポータブルSSD T5 に関する質問への回答をご確認いただけます。