創造的で挑戦的な人材を育成して専門性を強化するため、DS Universityを運営しています。DS Universityとは、構成員全員が職務専門家として成長することを支援する社内の教育プログラムであり、720以上の職務関連教育やリーダークラス、語学講座など、それぞれの成長に合わせた多様なキャリア開発コンテンツを提供しています。

社員が着実に自己啓発できるよう、「1年に5日は自分の成長のための時間として使おう」という意味でオアシス制度を導入しており、職務に関する学習を行う文化をつくりました。特に、2022年には、社員が業務への負担を感じずに教育に集中できるよう、個人学習室、スタジオ、講義室などで構成された「DSエデュセンター東灘(Dong-tan)」を開設しました。

社員間の成長ノウハウや優秀事例を共有する「人材育成フェア」と「ドリームフェア」を行っています。人材育成フェアでは組織内の学習及び成長活動事例を、ドリームフェアでは新入社員が入社後1年間に行ってきた業務改善及び成長事例を共有しています。また、業務の改善点を把握し、新入社員が安定的に能力を発揮できるように管理しています。

サムスン電子では、高等教育機関であるサムスン電子工科大学・大学院（SSIT）を運営しています。これは、半導体関連の工学系学位取得育成過程であり、半導体技術に対する社員の能力強化を支援するものです。2022年までに、サムスン電子工科大学・大学院（SSIT）は、学士1,082人、修士535人、博士90人の卒業生を輩出しています。また、全社員を対象に、自主選択型能力向上プログラム（DEEP）¹⁾を実施し、コミュニケーション、業務スキル、自己啓発分野のオンライン・オフライン教育課程を提供しており、2022年までに24,390人が修了しています。

新入社員からリーダーに至るまで、全社員を対象にリーダーシップ能力を向上させる教育プログラムを運営しています。役員を対象とする1:1リーダーシップコーチングだけでなく、全リーダーを対象に事業・経営、リーダーシップ・組織文化、人文・素養など、多様なプログラムを提供しており、希望するプログラムを選択して受講できるように支援しています。これを通じ、リーダーが備えるべき様々な知識と素養を自ら学習できるようにし、1:1リーダーシップコーチング教育を通じ、社員の成長を支援しています。また、リーダーでなくてもチーム別にリーダーとしての役割を果たしている構成員を対象に、リーダーシップの基本能力を備えられる教育課程も別途運営しています。

毎年、上半期と下半期にパート長、グループ長、チーム長などのリーダーを対象に診断・評価を行っており、リーダーシップの能力を強化できるように支援しています。2022年の上半期には、「リーダーシップ多面診断」を行いました。診断対象者の上司、仲間、チームメンバーが評価に参加し、回答内容は徹底的に秘密を保持し、率直にフィードバックできる環境を整えました。下半期に行われた「上方評価」では、業務能力、チームメンバーの成長支援、尊重・配慮、評価の公平性などについて評価を行いました。評価内容は、業務成果の改善に活用し、特に、チームメンバーに対する成長支援及び評価の公平性項目の点数は、人事上の参考資料として活用しています。