FAQs

SSD に適用されている AES-256bit (Advanced Encryption Standard、Class0 SED) テクノロジは、ハードウェア ベースのコントローラーと暗号化テクノロジを使用しており、パフォーマンスの低下を最小限に抑えながら、データを暗号化して外部からのアクセスを防ぎます。

TCG Opal は、TCG (Trusted Computing Group) によって規定されたプロトコルを使用する認証方式です。
暗号化を行うには、TCG OPAL 対応ソフトウェアの開発会社から提供されている暗号化ソフトウェアをインストールする必要があります。

詳細な情報と手順については TCG 対応ソフトウェア会社にお問い合わせください。

BitLocker ソフトウェアに関連付けられている IEEE1667 (Encrypted Drive) は、BitLocker のセキュリティ パフォーマンスを高めるためのテクノロジであり、Microsoft Windows オペレーティング システムで提供されています。
BitLocker は、暗号化のためにソフトウェアを使用しますが、IEEE1667 をサポートするストレージ デバイスと組み合わせると、ハードウェア ベースの暗号化を実行できます。これにより、セキュリティとパフォーマンスが高まり、CPU 使用率が最小化されます。

書き込みキャッシュは、SSD のパフォーマンスを向上させる揮発性メモリです。OS からの書き込み要求がキューに送られるので、OS は書き込みの完了を待たずに処理を続行できます。

• 1.

  [コントロール パネル] > [システム] > [Device Manager] を選択します。

• 2.

  [ディスク ドライブ] メニューで、SSD の [プロパティ] をクリックします。

• 3.

  [ポリシー] タブで、[デバイスの書き込みキャッシュを有効にする(W)] がオンになっていることを確認します。

[Garbage Collection]
データは、ページと呼ばれる単位でフラッシュ メモリに書き込まれます。ただし、メモリは、ブロックというより大きい単位でのみ消去できます。
ブロックのいくつかのページにあるデータが不要になった場合 (失効ページとも呼ばれる状態)、ブロック内の適切なデータが含まれているページのみが読み出され、以前に消去され空になっているブロックに書き込まれます。
さらに、データが古いために転送されず後に残されたブランク ページは、新しいデータのために使用できます。
このプロセスは、Garbage Collection と呼ばれます。

[TRIM]
TRIM は、データが消去済みとマークされている場合やすでに有効でない場合に、OS が SSD に通知できる機能です。
TRIM が無効なデータの削除を準備することで、Garbage Collection がより効率的に実行されます。OS からデータが ""消去"" されても、データは実際にはそのまま残っています。
データが占有していた領域は単に ""空き領域"" としてマークされ、後で再び使用できます。
OS の既定の設定では、不要になったデータを SSD に通知しません。
TRIM により、OS は無効なデータを SSD に通知でき、SSD は Garbage Collection を実行するときに、無効なデータをスキップできます。

すべての Samsung SSD では、TRIM 機能をサポートしています。
ただし、OS によっては、これらの機能が正常に機能しない場合があります。
TRIM がサポートされているかどうかについては、OS (Linux、Mac OS など) やシステムのメーカーにお問い合わせください。

ESD (静電放電) は、静電気が物体に蓄積し、反対の電荷を持つ別の物体に突然移動した場合に発生する現象です (靴下でカーペットをこすってから、その靴下で金属や他の人に触れた場合を想像してください)。
強力な静電放電が発生すると、電気火花が目に見えたり音が聞こえたりすることがあります。ただし、軽度の静電放電でも SSD などの電子機器を損傷させる原因になることがあります。
SSD を取り付けるときは、アースに接続したリスト ストラップを使用することで、ESD による損傷のリスクを最小限に抑えることができます。
SSD ストレージ製品を梱包するときは、帯電防止梱包材の使用をお勧めします。

Over Provisioning 機能は、Samsung SSD のパーティション情報を表示し、未割り当て領域のサイズを制御します。
Over Provisioning が適用された SSD では、未割り当て領域がある場合、パフォーマンスが向上し、寿命が長くなります。

また、Over Provisioning は、Magician ソフトウェアを通じて有効にできます。

Over Provisioning を適用するデバイスを選択し、メニューから [Over Provisioning] を選択します。OP 設定を選択し、Over Provisioning のサイズを設定します。

Over Provisioning が適用された状態であれば、[OP のクリア] を選択して [適用] ボタンを押すことで、Over Provisioning を無効にできます。

RAPID mode は、システム全体のパフォーマンスを向上させることを目的とした高度なストレージ管理テクノロジであり、ストレージのキャッシュとして DRAM を活用し、より高速かつ信頼性の高いユーザー エクスペリエンスを実現します。RAPID mode は、Samsung SATA SSD の I/O を動的に最適化し、アプリケーションおよびデータの使用状況を分析して、システム パフォーマンスのボトルネックを最小化します (* Samsung NVMe™ SSD は RAPID mode をサポートしていません)。

RAPID の使い方や制限などの詳細については、Web サイト www.samsung.com/samsungssd にアクセスし、Magician Software Installation Guide を参照してください。

Secure Erase は、すべてのセルのデータを消去することにより、SSD に保存されているすべてのデータを永久に破壊します。
Secure Erase は、SSD のパフォーマンスまたは動作に問題がある場合に、SSD をリセットする手段としても使用できます。

Secure Erase を実行する前に、SSD のファームウェアが最新版にアップデートされていることを確認してください。また、ドライブ上のすべてのデータが削除されることに注意してください。

• デバイスを確認します (テストするデバイスを確認します)
  $ sudo fdisk -l

• デバイスのステータスを確認します (手順 1 でテスト対象デバイスが /dev/sdb であると仮定します)
  => ""frozen"" であってはなりません。その場合、Secure Erase を実行できません。
  $ sudo hdparm -I /dev/sdb

• パスワードを設定します (以下の参考資料では、パスワードとして NULL を推奨しているため、パスワードを NULL に設定します)
  $ sudo hdparm --security-set-pass NULL /dev/sdb

• Secure Erase を実行します
  $ sudo hdparm --security-erase NULL /dev/sdb

Samsung SSD は Intelligent Turbo Write を使用します。この機能は、内部 SLC buffering を通じて書き込み速度を向上させることでパフォーマンスを高めます。
このテクノロジは、TLC や QLC などの multi-bit セルでは直接使用されませんが、
代わりに SLC Buffering 領域に書き込みます。
SSD が読み書きを行っていないとき、データは multi-bit セルに移動され、SLC Buffering 領域が解放されます。

詳細は、次の Web サイトで各製品のデータシートを参照してください。

www.samsung.com/samsungssd

Wear Leveling は、SSD コントローラーによってデータの書き込みを使用可能なセルに均等に分散させることで、SSD の使用寿命を延ばす手法です。
各セルに書き込み/消去できる回数は有限なので、Wear Leveling がないと、一部のセルが他のセルよりも頻繁に使用され、SSD 全体の寿命が早く尽きることになります。

いいえ。デフラグは必要ありません。
これは、SSD には可動部品がなく、あらゆる場所のデータに同じように高速にアクセスできるためです。
コンピューターで自動的なデフラグを無効にする必要があります。
頻繁にデフラグを実行すると、SSD の寿命が短くなります。

システムの稼働中は、さまざまなハードウェア コンポーネントから熱が発生するため、SSD の温度が上昇します。
温度上昇により、デバイスの動作保証温度を越えた場合、SSD の正常な動作とデータの信頼性の確保に問題が生じる可能性があります。
DTT (Dynamic Thermal Throttling) は、動的にパフォーマンスを制御して温度を抑制するテクノロジです。

Samsung NVMe™ SSD では Heatsink は必須ではありません。これは、Samsung の設計能力と製造能力が優れていることに加え、放熱サーマル ラベルが内蔵されており、最適なパフォーマンスが維持されるからです。

ただし、まれな状況として、数百 GB もの転送を伴う大きな負荷がかかった場合、SSD の整合性を保護するために、Samsung の Dynamic Thermal Throttling アルゴリズムが使用され、パフォーマンスが抑制されることがあります。

また、CPU や強力なグラフィック カードなどの外部熱源が Samsung NVMe™ SSD の付近にあると、NVMe™ SSD の周りのエアフローに悪影響が及び、パフォーマンスの低下につながる場合があります。

Samsung NVMe™ SSD の周りに適切なエアフローを確保してください。

Samsung SSD には、オペレーティング システムを含め、SSD 上に保存されるすべてのデータに対する内部的なハードウェア暗号化が搭載されています。データは、起動前の認証プロセスを通じて復号化されます。
すべてのユーザー データが暗号化されるため、個人情報の紛失や盗難のリスクが最小限に抑えられます。
ハードウェアベースの暗号化により、パフォーマンスを損なうことなくセキュリティ保護された環境が実現します。

各 Samsung SSD で提供される暗号化方式には、AES (Advanced Encryption Standard、Class0 SED)、TCG/OPAL、および eDrive があります。

複数の暗号化方式を同時に使用することはできません。

NVMe™ (Non-Volatile Memory Express) は、SSD と基礎的な NAND フラッシュ テクノロジのパフォーマンスを最大限に活用できるよう設計された新しいストレージ プロトコルであり、非常に低速なハード ディスク ドライブ向けに最適化されていた従来のストレージ プロトコルである SATA で発生していたパフォーマンスのボトルネックを最小化します。

新しいプロトコルを使用する NVMe™ SSD は、SATA SSD に比べてはるかに高速です。

PCIe (Peripheral Component Interconnect Express) は広く定着している汎用インターフェイスです。PCIe は普及しており (グラフィック カードなどで使用されている)、高速なデータ スループットを備えていることから、かなり古くて制約のある SATA インターフェイスに代わって次世代 SSD 向けの標準としてストレージ業界に採用されました。

PCIe を備えた NVMe™ SSD は、SATA SSD に比べてはるかに高速です。

M.2 は M.2 SSD の使用するコネクターと物理的仕様を定めたフォーム ファクターです。SSD に NVMe™ プロトコルと新しい PCIe インターフェイスを採用した設計で、従来の HDD ベースの 2.5 インチ標準ストレージからフットプリントを全体的に削減しています。