明るい光と暗闇に隠れた美しさまで記録する。 ISOCELL 「Smart-ISO Pro」技術

2021年1月、さらに進化したサムスン電子の1億800万画素イメージセンサ「ISOCELL HM3」が発売されました。 「ISOCELL HM3」には新技術の「Smart-ISO Pro」が採用され、より精彩な撮影が可能になりました。 一体「Smart-ISO Pro」はどんな方法で高画質の画像を実現しているのでしょうか？

複雑な光環境での撮影の難しさ

「Smart-ISO Pro」についてお話しする前に、まずはイメージセンサについて見ておきましょう。 イメージセンサはレンズに入ってきたアナログの光の情報を受け入れ、特定の比率であるコンバージョンゲイン(Conversion gain)の値に基づいて電気信号に変えます。 従来のセンサーは、コンバージョンゲインの値が一つに決まっており、明るかったり暗かったりする様々な環境で常にベストな写真を撮るのは困難でした。

暗い環境でコンバージョンゲインの値が低い場合は、小さな光の情報を十分な電圧に変えることができないので暗い部分をクリアに表現できず、明るい環境でコンバージョンゲインの値が高い場合は、溢れる光の情報を取り込めないので明る過ぎる部分を表現することが困難でした。

明るかったり暗かったりする環境でも鮮やかな写真を撮影できる「Smart-ISO」

こうした問題を解決するために、サムスン電子が開発した技術が「Smart-ISO」です。 「Smart-ISO」は、一つのイメージセンサに二つのコンバージョンゲインを搭載し、周りの環境に合わせてHigh ISOとLow ISOモードのどちらかを選択する技術です。

また、明るい環境ではLow ISOモードを選択してコンバージョンゲインの値を低くし、ピクセルが受け入れる光の量を増やして溢れる光をうまく表現できるようにします。 そのため、明るい部分が白く飛んでしまう現象を防ぎ、色再現性の高い写真を撮影できます。

一度の撮影で二種類のモードを！ 「Smart-ISO Pro」

では、二つのモードを一枚の写真に使用できるとしたら、どうでしょうか？ 明るい部分と暗い部分のどちらもきれいに写せるのではないでしょうか。 そんな願いを叶える技術がこの「Smart-ISO Pro」なのです。

このように「Smart-ISO Pro」が搭載された新しいイメージセンサ「ISOCELL HM3」により、私たちはいつでも、どこでも、最適な写真撮影ができるようになりました。 サムスン電子の新しいイメージセンサで、明るい光と暗闇に隠れた美しさまで記録してみてはいかがでしょうか？ イメージセンサ市場に革新をもたらす「Smart-ISO Pro」技術の詳しい内容は、以下の動画でご覧ください。