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サムスン電子、200メガピクセルのイメージセンサー用ISOCELL Zoom AnyplaceとE2E AIリモザイクソリューションを発表

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サムスン電子は200MP(2億画素)イメージセンサーを 2021年に初めて発売しました。それ以来、新製品を発表し続けると同時に、更なるイノベーションを推進すべくたゆまぬ努力を続けることで、超高メガピクセル業界をリードしてきました。このような開発には、画素技術を大幅に改善したDual-VTGとTetra2pixelのアプリケーションが含まれます。サムスン電子はこの取り組みを継続しながら、高解像度体験をさらに強化するための追加的なソリューションを導入しています。これらのソリューションはスマートフォンで撮影する動画や写真によりダイナミックな感触を加えたいユーザーの興味を惹くでしょう。 場所を問わずあらゆる被写体を拡大して追跡 スマートフォンの最新ビデオ機能のISOCELL Zoom Anyplaceは、スマートフォンで撮影する際にユーザーにさらなる自由と創造性をもたらします。200MP イメージセンサーの新しいソリューションによって、ユーザーが被写体を選択するとカメラが自動的にその被写体を追跡して撮影します。これまでユーザーは、自分で動画を撮影する際に動く被写体に焦点を合わせる必要がありました。しかし、ISOCELL Zoom AnyplaceとQualcomm AIエンジンにより、カメラは動く被写体を素早く見つけて追跡し、撮影中に見逃さないようにします。動きの速い被写体でも画面からはみ出さすことがなくなります。さらに、動画でも手ブレを抑えて撮影できます。この機能はリアルタイムのリモザイク1機能により、高解像度のズームイン領域にも適用されます。ISOCELL Zoom Anyplaceは、動画の撮影中に動く被写体を追跡するタスクを担当し、ユーザーは目の前のシーンを自分の目で楽しむだけです。

以前はユーザーが全画面ビデオを撮影し、後で被写体をズームインするとズームインした部分の画質が低下しました。ISOCELL Zoom Anyplaceを使用すると、動画上の全視野と、ズームインした領域を同時にキャプチャできるようになります。それだけでなく、高解像度を維持しながら全画面表示とズームインした表示の両方を同時に撮影できます。
全画面撮影とクローズアップショットを同時に撮影できるこの機能により、1つのシーンを多くの方法で記録できる汎用性がもたらされ、創造的な可能性が広がります。結果的に、クリエイターはより多くのアングルから、より自由でダイナミックに撮影できるようになります。選択した被写体が画面の端にある場合でも、全範囲撮影の角度を変更することなく、被写体にズームインできます。言い換えれば、ユーザーは好きなようにズームできるということです。被写体にズームインしたショットを開始してからズームアウトすることもできます。その逆を行うことも可能です。これらの機能により、撮影中に自分の趣向に合わせて幅広い選択肢から選べるようになり、全体的なユーザー体験が向上します。
Tetra2pixelのセンサー内ズーム機能により、ズームに制限されることなく選択肢が狭まることもありません。以前は、デジタルズームを使用して中央の関心領域(ROI)を12.5MPの合計モードで4倍にズームすると、理論的には0.78MP(12.5MP/16)の画像解像度になりました。しかし、センサー内ズームではズームイン対象の選択領域を全範囲から選択してリモザイクするため、センサーは元の12.5MPの解像度を維持し、より鮮明な映像を撮影することができます。従来のカメラは3倍以上のズームを行うと広角から望遠に切り替わり、画質やアングルの変化を引き起こしました。ところが、200MPのワイドカメラでは解像度を損なうことなくシームレスに2倍、さらには4倍にも拡大できます。この一貫した画質により、ユーザーは忠実度の高い撮影体験を楽しむことができるようになりました。 画像キャプチャ用E2E AIリモザイク サムスン電子は、動画ソリューションとしてのZoom Anyplaceに加えて、画像キャプチャ用のエンドツーエンド(E2E)AIリモザイクを導入しています。現在、200MPイメージセンサーが撮影後の画像処理で実行する手順は次のとおりです。リモザイクの前に生データ出力が行われ、その後JPEG画像出力で仕上げる前に画像信号処理(ISP)が行われます。このプロセスではすべてのステップが順次実行されます。
E2E AIリモザイクでは、リモザイクとISPを同時に実行できるようにすることでプロセスを改善します。 言い換えれば、E2E AIリモザイクは順番に発生するプロセスを同時に発生させることで、リモザイクによるレイテンシを最大で半分に短縮します。その結果、全体的な画像処理時間が短縮され200MPの画像の撮影時間が短縮され、画質が向上します。ユーザーは、より迅速に静止画を撮影・確認できるようになりレイテンシによるデータ損失による画質劣化が少なくなります。このため、撮影された静止画はより豊かなディテールと色彩を持つようになります。 ユーザーエクスペリエンス向上に向けた継続的な取り組み 動画用のISOCELL Zoom Anyplaceと画像キャプチャ用のE2E AIリモザイクの進歩に基づき、サムスン電子は動画と静止画のエクスペリエンスの変革で大きな進歩を遂げています。このようなソリューションにより、200MPイメージセンサーの2021年のリリースは遠い昔のことのように思われます。ただし、こうした進歩は長期計画の一部であり、サムスン電子はユーザー体験をさらに向上させるソリューションに引き続き取り組んでいきます。ユーザーの皆様には、サムスン電子の超高解像度ISOCELLイメージセンサーでのキャプチャを今後もお楽しみいただければ幸いです。 *表示されている画像は、ISOCELL Zoom AnyplaceまたはE2E AIリモザイクで撮影されたものではなく、現在開発中のテクノロジーにおいて期待される機能を例示する目的でのみ提供されています。
1 リモザイク: 配列変換処理