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サムスン電子、SAS規格の最高性能サーバ用SSDを発売

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サムスン電子は、最新のSAS-4規格をサポートする業界最高性能のエンタープライズサーバ用SSDを発売した。 SAS(Serial Attached SCSI)は、サーバや大型コンピュータのストレージデバイスに使われる高速データ転送インターフェースで、SAS-4はSAS-3に比べて約2倍の22.5Gbpsの速度をサポートする。 サムスン電子が発売したPM1653は、第6世代V-NAND型が初めて適用された超高速エンタープライズサーバ専用のSAS-4 SSDで、800GBから最大30.72TBまで顧客のニーズに合わせて様々な容量で発売する。 サムスン電子は、本製品を搭載したエンタープライズサーバがユーザーに安定したサービスを提供できるよう、ランダム読み取り性能を業界最高レベルの800K IOPSで実装した。 連続読み取り性能も旧世代の製品に比べて約2倍の4,300MB/sとなっている。 今回の製品は、SAS-4規格だけでなくSAS-3をはじめとする以前の標準インターフェースもサポートし、顧客がエンタープライズサーバをより柔軟に運用できるようにした。 また、デュアルポートをサポートするPM1653は、一つのポートで障害が発生しても他のポートを通じてサービスが可能なため、サーバ運用の安定性が高まる。 サムスン電子は、エンタープライズサーバを運用する顧客がストレージシステムをSAS-4標準規格に簡単にアップグレードできるように、HBA(Host Bus Adapter)の大手企業であるブロードコム(Broadcom)と提携している。 ブロードコムのデータセンターソリューショングループ統括責任者のジャス・トレンブレイ副社長は、「ブロードコムは、サムスン電子のSAS-4規格対応のSSD製品が企業向けサーバ市場に大きな変革をもたらすと期待している」とし、「サムスン電子のPM1653 SSDとブロードコムの次世代SAS HBA製品は、最大5倍のRAID 5の性能を提供し、今後SAS-4のエコシステム形成に重要な役割を果たすだろう」と述べた。 サムスン電子メモリー事業部商品企画チーム長のパク・グァンイル専務は、「サムスン電子はこの10年間、企業や政府、金融機関などエンタープライズサーバの顧客にSAS SSDを供給し、高い性能と信頼性を認められてきた。 特に、エンタープライズサーバ市場で重視されるセキュリティについては米国立標準技術研究所(NIST)の認証を受けた」と説明し、「今後も成長するエンタープライズサーバ市場において卓越したストレージソリューションで顧客と協力していきたい」と明らかにした。
画像はPM1653製品であり、内蔵チップがオーバーラップしている。
画像はPM1653製品であり、内蔵チップがオーバーラップしている。
イメージはPM1653製品の側面です。
イメージはPM1653製品の側面です。

画像はPM1653製品の前面です。
画像はPM1653製品の前面です。

▲ サムスン電子、SAS規格の高性能サーバ用SSD「PM1653」