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サムスン電子、システム半導体4種類が「製品カーボンフットプリント」に認証

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サムスン電子はメモリーに続き、システム半導体の製品に関しても「国際環境認証」を取得した。 サムスン電子は、英国カーボントラスト社(The Carbon Trust)から高性能なシステム半導体製品4種類に関して「製品カーボンフットプリント(Product Carbon Footprint, PCF)」を取得した。 * カーボントラスト: 2001年に英国政府が設立した非営利機関で、CO2排出量削減のための新技術、革新などへのサポートや情報共有、認証を担当。 「製品カーボンフットプリント」とは、製品の生産から廃棄までに発生するCO2を製品カーボンフットプリント規格(PAS 2050)に基づいて算定した製品に与えられる認証のこと。 製品の製造に必要な電気、用水、ガスなどのユーティリティ(Utility)や原料の生産過程、加えて輸送時に発生するCO2排出量を厳格な国際審査基準に基づいて評価する。 特に、半導体は数百の複雑な製造工程を経て使用される原料の種類や量が多いため、認証過程が非常に厳格である。 サムスン電子が今回製品カーボンフットプリント認証を取得した製品は、モバイルSoC「Exynos 2100」、モバイルイメージセンサー「ISOCELL HM2」、デジタルTV(Digital TV, DTV) SoC「S6HD820」、タイミングコントローラー(Timing Controller, TCON) 「S6TST21」など、高性能なシステム半導体4種類である。 サムスン電子は、製品生産に用いられる半導体プロセスのうち、エッチングや蒸着プロセスにおけるガス使用量を縮小し、温室効果ガス分解装置の処理効率を高めている。 また、製品の消費電力効率化のためのソリューションも適用し、CO2排出量を最小限に抑えている。 カーボントラスト認証委員長ヒュー・ジョーンズ氏は、「サムスン電子の持続可能な経営活動に関わることができてうれしい。製品カーボンフットプリントは、サムスン電子がCO2排出量を減らしていくという意志を顧客に示す指標である」と語った。 サムスン電子DS部門持続可能な経営事務局チャン・ソンデ専務は、「持続可能な経営のためのサムスン電子の環境に優しい活動が世界中で認められつつある」とし、「サムスン電子は高性能な半導体システムに関して、製品カーボンフットプリント認証取得と低炭素製品認証を同時に拡大しており、CO2排出量を削減するための努力を今後も続けて行く」と述べた。 一方、サムスン電子は2019年に半導体業界で初めてカーボントラスト社からメモリー製品に関する製品カーボンフットプリント認証を取得し、2020年には低炭素製品認証も取得した。 また、2021年6月には半導体の全事業所についても「CO2、水使用量、廃棄物の削減」認証を取得し、「トリプルスタンダード」ラベルを業界で初めて取得した。その後、システム半導体の製品まで環境認証対象を拡大している。 * トリプルスタンダード(Triple Standard)ラベル: 3年間で事業所のCO2排出量3.7%、水の使用量2.2%、廃棄物排出量2.1%を低減し、各分野の経営体制について総合評価基準を満たす企業に付与される。 サムスン電子は現在まで計14の製品についてカーボントラストから「製品カーボンフットプリント」認証を取得した。 □Exynos 2100 (モバイルSoC) - プレミアムなスマートフォンに適用される高性能モバイルSoCで、ハイスペックなゲームはもちろん複雑なマルチタスク作業に最適化した製品。 最先端の5ナノメートルプロセスと最新のCPU/GPU設計技術を採用して業界最高レベルの性能と低電力を達成し、1秒当たり26兆回の人工知能演算が可能な製品 □ISOCELL HM2 (モバイルイメージセンサー) - 0.7µm画素を活用した1億8百万画素のモバイルイメージセンサー。 サムスン電子が超小型の1億画素市場の拡大を本格的に見据えて投入した製品で、9個の画素を一つにまとめて活用するノナピクセル(NonaPixel)構造により、微細画素でも優れた低照度特性を確保 □ S6HD820 (DTV SoC) - 本製品は放送やインターネットからデジタル圧縮データを受信した後、圧縮を解除して放送映像データとし、画質と音声を処理して画面やスピーカーに伝達する。 本製品はNPUを搭載し、8K高解像度画質の改善及び音響処理に最適な機能を備え、これまで分離していた高解像度アップスケーリングICを一つのチップに統合することで低電力効率性まで実現 * アップスケーリングIC: 低い解像度の映像を高い解像度に変換する半導体 (2Kや4K映像を8K映像に変換) □ S6TST21 (TCON) - DTV SoCから受け取った映像データをDDI (Display Driver IC)で求められる時間とデータに変換して伝達する。 本製品は先端プロセスに適用されると共に、従来の8K TVに使用されていた2個のチップを1個に集積して消費電力を最小限に抑える