化学物質の
透明性を高める

サムスン半導体は、化学物質を安全に管理するために、取扱者の定期教育や貯蔵・取扱施設の点検などを行い、環境安全専門家の診断を基に化学物質の取扱施設の安全対策を講じています。

化学物質の使用量を減らすために、3段階の管理活動(代替物質の開発、濃度低減、使用中止)を行い、半導体事業所の化学物質管理を強化することで、化学物質に関連する事故が発生した場合の被害を最小限に抑えられるよう努めています。

協力会社の安全衛生リスク管理のために災害予防能力を評価します。協力会社の登録から契約、現場に至るすべての過程について災害予防能力の適格性を評価しています。2022年に新規協力会社を対象に行う登録評価で、32社のうち27社が適格会社に選定されました。

既存の協力会社の災害予防能力は、22年上半期に75点、下半期に83点と向上傾向を示しました。評価結果から不適合項目が発掘された場合は、直ちに協力会社にその改善を要請しています。評価プロセスを通じて、協力会社の安全衛生能力の強化に貢献します。

サムスン電子半導体は、協力会社の方々まで作業中止権制度に参加しています。作業中断権制度とは、災害発生の恐れがある場合に作業を中断して安全な場所に避難し、直ちに監督者に報告する制度です。制度の活性化のために、協力会社の方々に知らしめることや、報酬プロセスを強化するなど努力を傾けています。また、協力会社「作業中止研究会」を運営することで、作業環境の根本的な危険の原因を分析するとともに、現場の危険要因を取り除き、事故を効果的に防止し、発見された災害危険要因に対する現場での改善活動も並行しています。

病気による重大災害を予防するため、江北サムスン病院と連携して協力会社の方々を対象に健康診断を実施しています。2022年には8社の協力会社社員324人を対象に行い、2023年には支援対象を拡大して135社の協力会社社員約1万人に健康診断を支援する予定です。また、サムスン電子半導体は協力会社の方々の健康と安全を確保するために、協力会社の健康増進センターを事業所別に運営しています。2022年にサムスン電子の器興・華城事業所の協力会社健康増進センター開所を皮切りに、2023年には平沢・温陽事業所までセンターを運営するなど、支援対象かつ範囲を拡張していきます。