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サムスン電子、5Gモデムを統合したプレミアムモバイルAP「Exynos 2100」を発売

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サムスン電子は、パフォーマンスを大幅に向上させたプレミアムモバイルAP「Exynos 2100」を発表した。 5nm EUVプロセスで生産される「Exynos 2100」は、最新のモバイルAP設計技術が採用され、CPUとGPUの性能がそれぞれ30%、40%以上、オンデバイスAI(On-Device AI)の性能も大幅に向上した。 この新製品は、サムスン電子のプレミアムモバイルAP初の5Gモデムチップで実装されており、ハイエンドなゲームはもちろん、複雑なマルチタスク環境で最適なソリューションを提供する。 サムスン電子システムLSI事業部長のカン・イニョプ社長は「Exynos 2100に最先端のEUVプロセスと最新の設計技術を採用し、以前のモデルより高い性能と一段階向上したAI機能を実装した」と説明し、「サムスン電子は、今後も限界を突破するモバイルAP革新を通じて、プレミアムモバイルデバイスの新基準を示していく」と語った。 □最新のCPU設計採用・最適化による性能の大幅な向上…AI性能も強化 サムスン電子は、半導体設計大手「Arm」との協力に基づいて「Exynos 2100」の設計を最適化し、性能を大幅に向上させた。 「Exynos 2100」は、最大2.9GHzで駆動する高性能「コアテックス(Cortex)-X1」を1つ、「コアテックス-A78」を3つ、低消費電力「コアテックス-A55」を4つ搭載する「トライクラスター(Tri-Cluster)構造」と呼ばれる構成を採用した。 「Exynos 2100」のマルチコア性能は、以前のモデルに比べ30%以上向上した。 また、最新のArm「Mali-G78」がグラフィック処理ユニット(GPU)として搭載され、前のモデルに比べグラフィックス性能が40%以上向上した。 迅速でリアルなグラフィックス処理が可能になり、ゲームはもちろん、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)など、複合現実(MR)デバイスでユーザーの没入感を最大化できる。 中でもサムスン電子は「Exynos 2100」のオンデバイスAI機能を強化している。 この製品は、3つの次世代NPUコアと、不要な演算を排除するアクセラレータ設計で、毎秒26兆回(26TOPS, Tera Operations Per Second)以上のAIの演算性能を確保した。 クラウドサーバとデータを交換することなく、デバイス自体で高度のAI演算が可能なため、大規模データを高速に処理できるだけでなく、インターネットに接続するためのネットワークがない状況でもユーザーの個人情報を保護し、AIサービスを安定的に利用できるメリットがある。 Armクライアント事業部門バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのポール・ウィリアムソン(Paul Williamson)氏は、「より速い移動通信、向上したグラフィックス性能とAI技術は、新しいモバイルユーザー体験を提供するために必要なコア技術として注目されている」とし、「サムスン電子がArmと緊密に協力して発売するExynos 2100は、次世代のスマートデバイスに必要な最良のモバイルソリューションになるだろう」と述べた。 □最大6個のイメージセンサーを接続、超高周波帯域の5G通信…マルチメディア強化 「Exynos 2100」は、最大2億画素の画像も処理できる高性能ISP(画像処理プロセッサ、Image Signal Processor)を備えている。 最大6個のイメージセンサーを接続し、4個のイメージセンサーを同時に駆動することができる。 広角・望遠など、様々な画角のイメージセンサーから入力される画像や映像を利用したダイナミックな撮影機能をサポートする。 「Exynos 2100」には5Gモデムが内蔵されており、一つのチップで5Gネットワークまで対応できるため、部品が占める面積を減らしてモバイルデバイスの設計をしやすくしている。 本製品に内蔵された5Gモデムは、低周波帯域(サブ-6、Sub-6)はもちろん、超高周波帯域(ミリ波(mmWave))など主要な周波数にすべて対応しており、様々な通信環境で幅広く使用できる。 □省電力の取り組みによりCo2排出量の削減効果も… サムスン電子は、消費電力の効率化に向けたソリューションと設計を採用し、電力使用量を最小限に抑えた。 消費電力が7nmより最大20%改善した最新の5nm EUVプロセスで生産される「Exynos 2100」は、AI演算にかかる電力も半分に削減した。 また、電力効率を最適化する独自のソリューション「AMIGO(Advanced Multi-IP Governor)」を搭載することで、高画質・ハイエンドゲームとプログラムを駆動する際のバッテリー消費量を減らした。 電力効率を向上させるため、製品の設計から製造、使用環境まで配慮したサムスン電子の取り組みは、スマートデバイスのバッテリー充電回数を減らし、CO2排出量の削減にも貢献できると期待される。 サムスン電子無線事業部開発室長のキム・ギョンジュン副社長は、「サムスン電子は、お客様に最高のモバイル体験を提供するために絶えず努力している」とし、「Exynos 2100の強力なコア性能と一段と向上したAI機能は、次世代のフラッグシップモデルの開発に大きく貢献した」と述べた。 一方、サムスン電子は12日(韓国時間)、YouTube(www.youtube.com/samsung)で「Exynos 2100」発売イベントを開催した。 イベントでは、システムLSI事業部長のカン・イニョプ社長による挨拶と製品紹介、モバイルAP技術の革新と市場展望の発表などが行われた。 サムスン電子は現在、「Exynos 2100」を量産している。
サムスン電子、5G統合プレミアムモバイルAP「エクシノス2100」を発売
サムスン電子、5G統合プレミアムモバイルAP「エクシノス2100」を発売
サムスン電子、5G統合プレミアムモバイルAP「エクシノス2100」を発売
サムスン電子、5G統合プレミアムモバイルAP「エクシノス2100」を発売

▲サムスン電子、5G統合プレミアムモバイルAP「Exynos 2100」を発売

サムスン電子のカン·インヨプ社長(システムLSI事業部長)が「エクシノス2100」を紹介している全身イメージです。
サムスン電子のカン·インヨプ社長(システムLSI事業部長)が「エクシノス2100」を紹介している全身イメージです。
サムスン電子のカン・イニョプ社長(システムLSI事業部長)が「エクシノス2100」を紹介している。
サムスン電子のカン・イニョプ社長(システムLSI事業部長)が「エクシノス2100」を紹介している。

▲サムスン電子のカン・イニョプ社長(システムLSI事業部長)が「Exynos 2100」を紹介している。